ビールと言えば、一般的にはアルコール度数4〜6%が主流ですが、世界にはそれを遥かに超える「高アルコールビール」が存在します。アルコール度数が高いビールは、その濃厚でリッチな味わいが特徴で、特別なひとときを楽しむための一杯として注目されています。
本記事では、アルコール度数が高いビールの種類や魅力、世界の有名な高アルコールビールのランキング、さらに美味しく楽しむコツを詳しく解説します。驚きと発見に満ちたビールの世界へようこそ!
アルコール度数が高いビールの基準とは
一般的に、アルコール度数が6〜7%以上のビールは「高アルコールビール」とされています。通常のビールは4〜6%が主流のため、それを超える度数のものが高アルコールとみなされます。
アルコール度数の高いビールができる理由
アルコール度数が高いビールは、主に醸造過程と原材料の工夫によって生まれます。高アルコールビールは、通常よりも多くの糖分を含む麦芽を使用し、発酵時に酵母がそれを完全に分解することで高い度数が実現します。また、発酵期間を長く取ることでアルコールを生成する量が増えます。
一部の高アルコールビールは二次発酵や特別な酵母を使うことで、さらなる度数アップを可能にしています。この独自の醸造技術が、濃厚で複雑な味わいを生む背景となっています。
アルコール度数が高いビールの魅力
アルコール度数が高いビールの魅力は、濃厚でリッチな味わいにあります。高アルコールビールは通常、焙煎麦芽やホップの風味が強調され、ワインやウイスキーに近い複雑な香りと深みを楽しむことができます。
また、時間をかけてゆっくりと飲む贅沢な体験ができるのもポイントです。熟成によって味わいが変化するものも多く、ビール愛好家にとって特別な一杯となります。特別なシーンやリラックスタイムに最適な選択肢です。
高アルコールビールの種類
トリペル
トリペルはベルギービールを代表する高アルコールビールで、アルコール度数は7〜10%程度です。名前の由来は醸造過程での糖分使用量が「3倍」であることから来ています。
フルーティーな香りとスパイシーな風味が特徴で、濃厚でありながら爽やかな後味を楽しめます。ウエストマールやシメイ・トリプルが代表的な銘柄で、特別な食事やゆったりした時間に最適な選択です。
バーレーワイン
バーレーワインは、アルコール度数が10%以上の非常に濃厚なビールで、ワインのような深い味わいが特徴です。麦芽由来の甘みとコクがあり、長期間熟成させることで複雑な風味が引き立ちます。
特にチーズや濃厚なデザートとよく合い、冬の夜などにゆっくり楽しむビールとして人気があります。熟成による味わいの変化も魅力の一つです。
ダブルIPA
ダブルIPAは、通常のIPA(インディアペールエール)よりもホップの香りと苦味が強調され、アルコール度数が7〜10%と高めのビールです。柑橘系や松のような香りが特徴で、濃厚なホップの風味が存分に楽しめます。
ラグニタスやストーンなどが有名な銘柄で、ホップ好きにはたまらないビールです。脂っこい料理やスパイシーな食事との相性が抜群です。
インペリアルスタウト
インペリアルスタウトは、アルコール度数が8〜12%に達する黒ビールの一種です。焙煎した麦芽由来のコーヒーやチョコレートの香り、さらに濃厚な甘みと苦味が特徴です。
特に寒い季節に人気が高く、デザートビールとしても楽しまれます。ロシア帝国の宮廷用に作られた歴史があり、贅沢なひとときを演出する一杯として知られています。
世界のアルコール度数が高いビールランキング
| ランキング | 銘柄 | 度数 | 醸造所 | 特徴 |
| 1位 | スネーク・ヴェノム(Snake Venom) | 67.5% | ブリューマイスター(スコットランド) | 現在、世界最高度数を誇るビール。甘みとウイスキーのようなアルコール感が特徴。 |
| 2位 | アームゲドン(Armageddon) | 65% | ブリューマイスター(スコットランド) | |
| 3位 | シュロス・シュナイダー(Schorschbock 57) | 57.5% | シュロス醸造所(ドイツ) | 伝統的なアイスボック製法を使用した濃厚な味わいのビール。 |
| 4位 | ザ・エンド・オブ・ヒストリー(The End of History) | 55% | ブリュードッグ(スコットランド) | 動物の剥製を使用したボトルが話題となった超限定ビール。ウイスキーのような濃厚な風味。 |
| 5位 | ブリュードッグ・タクティカルヌークラー・ペンギン(Tactical Nuclear Penguin) | 32% | ブリュードッグ(スコットランド) | 冷凍濃縮法を使用した、濃厚で複雑なフレーバーのビール。 |
世界には驚くほどアルコール度数が高いビールが存在します。最も有名なのはスコットランドのブリュードッグが製造した「ザ・エンド・オブ・ヒストリー」で、アルコール度数は55%にも達します。
その他、ドイツのショルス・エンゲルズの「シュナイダーヴァイゼ TAPX アヴェンタス エディション」や、アメリカのサミュエルアダムスの「ユートピアス」も度数が25%以上とされています。これらのビールはもはや「飲む」というより、「味わう」感覚で楽しむ特別な存在です。
アルコール度数が高いビールの楽しみ方
サーブ温度とグラス選び
アルコール度数が高いビールは、香りや味わいを存分に楽しむために、サーブ温度が重要です。冷やしすぎると風味が感じにくくなるため、10〜14℃程度の常温に近い温度がおすすめです。また、専用グラスを使用すると香りが引き立ち、飲み心地も向上します。
トリペルやインペリアルスタウトにはチューリップ型グラスが最適で、ビールの香りを閉じ込めつつ、豊かな風味を楽しめます。適切な温度とグラスで、特別な一杯をさらに引き立てましょう。
ペアリングのポイント
高アルコールビールは、その濃厚な味わいを活かし、料理とのペアリングが重要です。インペリアルスタウトはチョコレートケーキやチーズケーキなどの濃厚なデザートと相性抜群です。
一方、ダブルIPAはスパイシーなカレーや揚げ物といった脂っこい料理とよく合います。また、トリペルやバーレイワインは熟成チーズやローストした肉料理との組み合わせがおすすめです。料理の風味を引き立てるペアリングで、ビールの楽しみをさらに広げましょう。
アルコール度数が高いビールで特別なひとときを
アルコール度数が高いビールは、濃厚な味わいと香りが特徴で、特別な時間を演出してくれる一杯です。世界には55%を超える驚異的な度数を持つビールから、贅沢に熟成された高アルコールビールまで、多彩な選択肢が存在します。
ゆっくりと味わう楽しさがあり、ワインやウイスキーのように特別なシーンにぴったりです。機会があれば、ぜひその複雑な風味と深みを体験してみてください。高アルコールビールは、飲むだけでなく、その背景や技術を知ることでさらに楽しみが広がる一杯です。


